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このページは 2007年 07月 04日 01時08分33秒 に更新した情報です。

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頭頂とは?

[ 153] Lobus parietalis, 頭頂葉, Parietal lobe
[引用サイト]  http://web.sc.itc.keio.ac.jp/~funatoka/cerebrum/cerebru3.html

→発生と区分:胎生初期の脳は表面がなめらかで、発達にしたがって大脳溝と大脳回が順次形成されてくる。胎生4ヶ月から8ヶ月の間に出現する脳溝が、いわゆる第1次脳溝で、変異の少ない脳溝である。大脳半球外側面では外側溝
(Sylvius裂)、中心溝 (Rolando溝)、頭頂間溝、上側頭溝などの第1次脳溝が確認できる。外側溝(大脳外側窩)は、胎生4ヶ月頃大脳半球の外側部に陥凹として出現する脳溝であり、後部は縁上回に達している。外側溝の腹側域を側頭葉と呼ぶ。中心溝は胎生6ヶ月頃出現し、この溝により頭頂葉は前頭葉から区別される。頭頂葉の後方部は、半球内側面からのびて一部外側面にも現れている頭頂後頭溝によって後頭葉と境される。このように頭頂葉は、肉眼的には、前方は中心溝、後方は頭頂後頭溝と後頭前切痕を結ぶ仮想の線により境界されるが、腹外側方での側頭葉後部との境界は不明瞭である。このように第1次脳溝を基準にして大脳皮質は前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉に区分される。Brodmann(1909)はニッスル標本を用いてヒトの皮質を約50の領域に区分した。現在、皮質領野を区分する標準として広く臨床医学の場で用いられている。大脳皮質全体、層ごとの細胞の大きさや形、分布とその数(密集度)、層の幅、垂直方向における細胞の分布状態や特別な形の細胞の存在など、これらの相違を基礎にして分類したものである。これらの境界の多くが必ずしも脳溝と一致していないが、この形態上の区分が皮質の機能局在と密接な関係にある。Brodmannによる大脳皮質の細胞構築学的区分にしたがえば、頭頂葉外側面では領域3,1,2(中心後回)、領域5,7(上頭頂小葉)、領域39(角回)、領域40(縁上回)に相当する。なお、内側面では領域3,1,2,5(中心傍小葉の後部)、領域7(楔前部)に相当し、中古皮質に属する帯状回(領域31の一部)に接している。
→中心溝とその後方に平行に走る中心後溝があり、この両溝に挟まれた脳回を中心後回(一次体性感覚野)という。領域3は中心溝の後壁に沿って位置する。中心溝の後壁をなす3bと、溝の深部にある3aが領域3を構成する。領域3と領域1,2とは皮質間結合で結ばれている。領域1,2から運動野、頭頂連合野へ投射し、逆に運動野からの投射をうける。温、痛覚や触覚などの体性感覚の中枢で、内側毛帯、脊髄視床路、三叉神経毛帯を経過して、視床の後外側腹側核、後内側腹側核で中継された上行性投射線維をうける。一次体性感覚野のすべての視床投射は体性感覚局在的に構成されている。
→中心後回の後方で中心後溝のほぼ中央部から大脳半球上縁に平行に走る頭頂間溝がある。この間溝によって上頭頂小葉と下頭頂小葉に分けられる。これらの上および下頭頂小葉は頭頂連合野とみなされる。上頭頂小葉の前方の狭い部分が領域5、後方の広い部分が領域7に相当する。領域5は主として体性感覚連合野で空間位置関係や微細運動の統合、認知に関する機能を有し、皮膚、筋肉、深部組織、とくに関節からの興奮に反応するニューロンが同定されている。領域7は体性感覚と視覚、さらに聴覚、前庭覚の連合野であり、空間知覚にかかわる領域である。この部位の障害は、体性感覚の統合や、他者や環境に対する身体部位の三次元的な方向づけに障害をきたし、感覚情報の認知障害を起こす。
→下頭頂小葉は縁上回と角回に分けられる(角回の後方に後下頭頂小葉が認められることがある)。優位半球の下頭頂小葉が障害されると、半盲、失書−失読、失計算、観念運動失行、観念失行および構成失行が生じる。また劣位半球が障害されると、左半側空間無視、錯乱状態、地誌的記憶障害、地誌的観念の喪失、着衣失行、構成失行、病態失認、知覚転位症などが生じる。下頭頂小葉と側頭葉の上側頭回後上部(領域22の後部:狭義のウェルニッケ領域)に位置する領域は広義のウェルニッケ領域と呼ばれ、感覚性言語野に相当する。
→前頭葉、頭頂葉および側頭葉のうち外側溝に隣接した領域は、深部にある島の表面を覆っている。島の表面を覆っている領域を弁蓋と総称している(用語的には前頭頭頂弁蓋、側頭弁蓋を用いている)。縁上回の前に位置し、Brodmannの領域43の後部に相当する。2次体性感覚野は外側溝の上縁に沿って位置し、後方は頭頂弁蓋にかけて広がっている。温、痛覚や位置感覚に関連する領野といわれている。
→外側溝の上行枝をとり囲む皮質部位を占め、Brodmannの領域40に相当する。縁上回は背方にある上頭頂小葉から感覚情報をうけていて頭頂連合野に属する。優位半球のこの領域が限局性に障害されると、失書、手指失認、身体部位失認が生じる。また、伝導失語や観念運動失行もしばしば認められる。
→側頭葉の上側頭溝の上行枝の末端部を囲むように位置する皮質領域である。ウェルニッケ領域の後部に位置し、Brodmannの領域39に相当する。角回の背側は上頭頂小葉に接し、後方は後頭葉の視覚前野(第二次視覚野)に接し、これらの領域からの線維をうけている。縁上回と同様に頭頂連合野に属する。視覚性言語を聴覚性言語に変換する情報処理をしているといわれている視覚性言語野がある(Geschwind,
1979)。優位半球の障害で失読、失書、観念失行、Gerstmann症候群などが生じる。また、劣位半球の角回周辺の障害で左半側空間失認が生じる。

 

[ 154] 大脳皮質連合野:頭頂連合野
[引用サイト]  http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/40-1/index-40-1.html

頭頂葉で中心溝のすぐ後ろにある体性感覚野の後方から後頭葉までの部分である。空間情報(「どこに」や、「どこへ」)を扱う。また外界へのアクションに関与する。
(1)空間認知の障害:頭頂連合野が破壊されると物体間の距離、遠近、左右、上下の判断が困難となる空間定位の障害や、歩きなれた街の道順が判らなくなる地誌的障害を起こす。右側の頭頂連合野の障害は、空間の左半分を無視する半側空間無視を起こす。この場合、両側の視野ともに正常であるにもかかわらず、また視線の方向に関係なく対象物の左半分を無視してしまう。たとえば、病院でトレーに乗ってきた食事の左半分を食べ残したり、横書きの文章の右半分だけを読んで文章の意味が理解できなくなったりする。
(2)高次の体性感覚情報処理の障害:触覚的物体失認や、触らずに見たものと見えない状態で触ったものが同じか違うかを判断できない異種感覚マッチングの障害が起きる。また、自分の身体や手指の部位の名前を言えなかったり、名前を聞いて対応する身体部位を指示ができない身体失認や手指失認を起こす。
(3)失行apraxia:命令に従って行動できない概念運動失行や、一連の動作を系統的に行えない観念失行などの行動異常を起こす。
(4)失読alexiaや失書agraphia:後頭葉、側頭葉との境界領域の縁上回(40野)と角回(39野)の破壊はと、単語やセンテンスの生成困難やアルファベットやひらがなの読んだり書いたりできなくなる症状を起こす。
(1)空間視覚:頭頂連合野の後方部分(7a野、PO野、PIP野、LIP野)には視線の向きと視野内の刺激位置情報を統合する細胞、3次元空間内のある範囲の1点を注視しているときに活動する注視細胞。特定の場所の記憶中に持続的に活動する細胞が記録される。PO野では空間に絶対的な位置の情報を扱う細胞が、PIPからは両眼立体視に関係した細胞活動が記録される。LIP野では、特定の方向への急速眼球運動saccadic eye movementに選択性を持つ細胞が記録される。LIP野の電気刺激は急速眼球運動を起こす。
(2)運動視覚:上側頭溝の前壁のMST野は、回転、拡大、縮小、オプティカルフローなど複雑な動きの情報処理に関与する。MST野には、スクリーン上に写し出した動く光の点を目で追いかけるときに活動する細胞がある。
(3)高次の体性感覚情報処理:5野からは、複数の関節の角度の組合せ、関節角度と皮膚刺激の組合せ、複数の皮膚刺激の組合せなどに選択性を示す細胞活動が記録される。
(4)外界への操作:頭頂連合野は、空間認知のみでなく空間への働きかけに関連しており、AIP野、7b野の細胞は、形や操作方法の異なるスイッチを手で操作するとき、特定のスイッチ操作に選択性を示す。急速眼球運動や追跡眼球運動で活動するLIP野やMST野の細胞の役割も空間へのアクションである。我々の空間認識は、空間への働きかけの結果によって補正されており、こうした面でも頭頂連合野が重要な役割を演じている。

 

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